〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
44:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第176
号議案は、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
45:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって、本案は
原案のとおり決するのでありますが、この際
要望事項があれば、お願いいたします。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
46:
◯委員長 決定いたしました。
次に、第177
号議案字の区域の変更に関する件について、
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
47:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第177
号議案は、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
48:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって、本案は
原案のとおり決するのでありますが、この際
要望事項があれば、お願いいたします。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
49:
◯委員長 決定いたしました。
次に、第181
号議案平成6年度
仙台市
一般会計補正予算(第5号)第1条
歳入歳出予算の
補正中歳出第2
款総務費中第3項
市民費、第5項
戸籍住民基本台帳費について、
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
50:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第181
号議案中本委員会所管分は、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
51:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって、本案は
原案のとおり決するのでありますが、この際
要望事項があれば、お願いいたします。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
52:
◯委員長 決定いたしました。
次に、第190
号議案仙台市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する
条例について、
討論はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
53:
◯委員長 討論なしと認めます。
採決いたします。
第190
号議案は、
原案のとおり決することに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
54:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よって、本案は
原案のとおり決するのでありますが、この際
要望事項があれば、お願いいたします。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
55:
◯委員長 決定いたしました。
以上で、
付託議案審査を終了いたしました。
《
所管事務について》
56:
◯委員長 次は、
所管事務についてであります。
まず、
市民局から
報告願います。
57:
◯市民局長 市民局からは、1点御
報告を申し上げます。
仙台市
違法駐車等の防止に関する
条例は、御案内のとおり10月1日より施行いたしました。10月、11月と2カ月が経過いたしましたので、
重点地域内での
助言啓発活動状況につきまして御
報告申し上げたいと思います。
また、あわせまして
条例施行前、施行後の
重点地域内の
違法駐車等がどうなっているかという
実態調査をいたしましたので、参考までに御
報告申し上げたいと思いますが、
報告につきましては
小窪交通対策課長より申し上げますので、よろしくお願いいたします。
58:
◯交通対策課長 御
報告申し上げます。
助言啓発活動は、
仙台市の
交通安全指導員によりまして週の平日に2日、午後1時から5時まで、
重点地域の
主要幹線10路線を中心に
巡回方式で活動しております。
〔資料「
仙台市
違法駐車等の防止に関する
条例に基づく
重点地域における
助言啓発活動月別実績表」に基づき説明〕
また、
県警本部並びに
中央警察署からも
違法駐車の
取締件数、
違法駐車に関した苦情も減少したと伺っております。
簡単ではございますが、以上で
重点地域における
助言啓発活動状況の
報告を終わりますが、今後も
条例の内容と
重点地域での活動について広く周知を図れるような施策を講じ、
県警本部並びに
中央警察署とも連携を密にしながら、
違法駐車防止活動を展開してまいりたいと考えておりますので、今後とも
先生方の御
指導、御協力をよろしくお願い申し上げます。
59:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、
質問等はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
60:
◯委員長 次に、
消防局から
報告願います。
61:
◯消防局長 消防局の方からは、2件御
報告させていただきます。
お手元に資料がございますように、平成7年
仙台市の
消防出初式でございます。この件につきましては、前に御案内申し上げているとおりでございますが、1月6日午前10時より
市役所本庁舎前の
市民広場で行います。どうぞ、御都合のつく
委員の
皆様方にはぜひ御出席をお願いする次第でございます。
それから、現在、12月10日から15日に向けまして消防、それから
消防団、
婦人防火クラブ等、
関係団体が一体となりまして
火災撲滅キャンペーンを行っております。これは、平成6年度の火災が前年に比べて多いという状況、それから今後年末年始を控えるという時期でございますので、その前に集中的に行うということで、ちょっと町の中を騒がしくしておりますが、そういった意味で現在運動を展開しておりますので、ひとつよろしくお願いします。以上でございます。
62:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、
質問等はありませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
63:
◯委員長 次に、
教育局から
報告願います。
64:
◯教育長 教育局からは、2件御
報告を申し上げさせていただきたいと思っております。
初めは、
仙台市立定時制高校3年
男子生徒によります
JR仙台駅
構内職員駐輪場での
放火事故についてでございます。この事故は、平成6年12月4日日曜日に
ダンボール等に放火し、バイク13台、自転車15台、これらを焼失させた事故でございます。
放火行為の動機としましては、
子供料金の
乗車券で乗ったということから
不正乗車によります
課徴金3倍の料金を支払わされたということが直接の──むしゃくしゃしたというようなことが原因でございまして、それへの腹いせだという本人の話でございます。私
どもとしましては、このような大きな事故が高校生によって起こされたことについて、大きなショックを受けているわけでございます。この
学校が
定時制課程だということから、あらゆる機会を通じて生徒の
社会生活と
学校生活の両面において
指導に努めてきたところでございますが、
学校でも今回の事故を非常に深刻に受けとめまして、生徒の
指導と
校内指導体制の見直し、さらには強化に一層努力しているところでございます。
教育委員会としましては、今後生徒が常軌を逸したこのような短絡的な
問題行動に走ることなく人生の長期的な目標を持ち、
社会的責任感を高める
指導に努められるように、これまで以上に
学校現場に対して
指導していきたいというふうに考えているところでございます。
二つ目でございますが、皆様のお手元に差し上げてございます資料を御参照いただきたいと思いますけれ
ども、今回愛知県で起きました
いじめを苦にした中学2年生がみずからの命を絶ったという大変不幸な事故に関連いたしまして、私
ども教育委員会が
対応することについての御
報告でございます。この
事件を契機に、連日のように報道されまして社会全体に衝撃と悲しみを巻き起こしたといいましょうか……、さらには国会でも直接
総理大臣への
質疑等が行われ、これを受けまして
文部省では
いじめ対策緊急会議等が招集されたというような状況でございますが、先日私
どもに対しましても
代表質問がございました。この
事件を踏まえた御質問でございまして、私
どもとしましては
仙台市内における
問題行動、さらには
学校の
対応の状況についての認識を示した上で、次の2点について
対応策を申し上げたわけでございます。一つは、
教育委員会のあらゆる
指導体制の強化、これに改めて努めたいという点でございます。それから第2点は、
教職員研修のさらなる充実が必要だという認識での
対応でございます。今般、具体的に
対応いたしましたのはこの第1点の方の
教育委員会の
指導体制の強化にかかわる部分でございまして、
児童生徒の
いじめ防止についての通知を12日付で発したという点についてでございます。この通知でございますが、今回の
事件を契機に
事件解明がなされていく過程で明らかにされました事柄を私
どもとしましても教訓として受けとめ、適切な
指導と
対応に資することを目的としたものでございます。具体的にはお手元の資料をごらんいただきますように、
指導課長から
学校長あての通知ということでございますが、これまでも
生徒指導等につきましては
指導課長名で通知をしてまいりましたし、これまでの経緯を積み重ねといいましょうか、これを踏まえまして今回も
指導課長名で通知をいたしました。内容につきましては、これまでも機会あるごとに申し上げてきたわけでございますが、基本に立ち返り
指導のあり方を総点検すると、
学校挙げて
対応するための方策を中心に指示をいたしました。とりわけ3番目に、今回の
事件を教訓にしましての自分の身に置きかえたといいましょうか、
学校自身が今回の
事件を振り返って、我が身の毎日の
指導体制、教育、
学校運営全般にわたりまして4項目にわたって改めての
校内研修を呼びかけております。この辺は、今回特に注意を喚起したい点だというふうに私
どもは考えているわけでございます。
通知内容の具体的な点につきましては、この文書の
発信者でございます
指導課長から御説明を申し上げさせていただきたいと思います。
65:
◯指導課長
〔資料「
児童生徒の
いじめ防止について(通知)」に基づき説明〕
なお、各
学校にはこの通知に別紙をつけておりますが、その内容は
いじめについての基本的な考え方、また
いじめの早期の発見の
仕方等をより具体的に示したものであります。
66:
◯委員長 ただいまの
報告に対し、
質問等はありませんか。
67:
◯佐竹久美子委員 きょう、この御
報告があると思わないで、いろいろお伺いしたいことがたくさんあったのですけれ
ども、初めに
文部省がすべての
学校で総点検をしてみるとかということに関して、あと二、三点、その
緊急アピールというのをよこしたと思うんですけれ
ども、その内容についてまだ正式のものじゃないということですので、これについては正式なものが届いたらまずお聞かせ願いたいと思っております。すべての
学校で、例えば総点検をした場合にその
報告がなされると思うんですけれ
ども、ほとんどの
学校が今の
学校の体質においては真の現状というものを
報告して、果たしてくるのかなということをすごく感じるんですけれ
ども、例えば
学校のメンツみたいなものがあって、少し小さいようなものは隠しておきたいみたいな感じがあったりした場合に、そういった小さな、過小な
報告をそのまま受けとめての処理の仕方というのをされると非常にまた大きな問題につながっていくのではないか、その辺すごく心配しているんですけれ
ども、もう二度とこんなような
事件は起こってほしくないし、
仙台においてもこういう
事件が起こってしまってからでは何をしても取り返しがつかないように思いますので、その辺をよくしっかりやってほしいなということをまず……。それで、こういう
事件が起きたときに
問題点としてよく
学校の
閉鎖性というようなことが問われるんですけれ
ども、その実態を十分に認識していて公表を過小にしているのか、あるいは実態を十分に把握できていないがゆえにおおむね問題
なしという公表で済んでしまっているのか、その辺いつもこういう問題が起きたときに私は感じているんです。例えば大河内君の場合に、
いじめグループの一員であるという見方を
学校ではしていたといわれています。それから、彼が自殺にまで追い詰められていく過程の中でやはりSOSのサインは絶対、親とか
学校に出していたと思うんです。それをどうして受けとめられないでいたのかなとか、そういう
反省点がいっぱいあると思うんですけれ
ども、実態を十分に認識していながら過小なとらえ方になるのか、それとも認識が足りなくて
潜在的実態を掌握し切れずにおおむね問題
なしになるのか、その点についてはどういうふうに受けとめていらっしゃいますか。
68:
◯教育長 最初の総点検と
報告の関係でございますが、これは私
ども文部省の
緊急会議での
アピールの中にも大きく取り上げられております。今、
学校全体として改めて総点検をしようと、現状を点検する中から
対応についての正しい方向でありますとか、隠れていたものに新たに光を当てるというようなこともあると思いますが、そういうことで現在の
学校長中心とした
学校が持っております
指導力を改めて再点検していただくということが主眼でございます。これにつきましての
報告でございますが、全体としての
報告を徴し、
教育委員会として集約をするということはいずれやらなくちゃならないと思いますが、この総点検の中からいわゆる
学校事故の
報告のルールに従いまして、新たに発見されたり気がついたりという
対応につきましては通常の
報告をいただきたいというふうに考えております。この全体の
報告につきましては、改めて
対応する必要があるだろうと、今後の課題だというふうに思っております。
2番目は、愛知県の
事件の
学校対応の一つの分析だと思いますけれ
ども、私
ども教育委員会でもこの
事件につきましていろんな機会に
意見交換といいましょうか、分析をいたしましたけれ
ども、やはり
学校の認識が足りなかったということだというふうに考えております。
69:
◯佐竹久美子委員 仙台市でも、
いじめ対応への
学校全体としての取り組みということでいろいろなさろうとしていらっしゃいますけれ
ども、今のままでの
指導体制では解決にはなかなかつながらないということが潜在している
いじめだと思っているんですけれ
ども、原因を考えてみたらいろんな要素が絡まり合って、表に出たときにそういう
いじめというふうになるんだろうなというふうにも思っておりますし、抜本的解決というのは本当に難しいとは思っております。これから時間をかけて教育改革がなされていって、その中で解決されていくだろうなとは思っておりますが、市で挙げたいろんな
対応策もございますけれ
ども、私がやってみてほしいなという
対応策なんですけれ
ども、私の子供がたしか中
学校のときにPTAに携わっておりまして、そのときちょっと名前を忘れてしまった部分もあるんですが、たしか地域ぐるみ青少年健全育成推進協議会とかなんとかというのがありまして、地域と
学校と家庭が連携して子供の教育に当たるみたいな、そういうのがあったんですけれども、形だけそういうふうにあればいいというものでもないんですけれども、その組織が今どうなっているのかわかりませんけれども、それをもっと掘り下げたものをつくるとか、あるいは別の方法ででもいいですから3者が連携した取り組み方というのも長い目で見ていけばやはり解決につながるのではないかなと思っているんですけれ
ども、その辺はどうでしょうか。
70:
◯教育長 前段で、この
いじめの根絶ということはあらゆる機会にこれを追求してその方向に努力しなくちゃいけないというふうなことで、お話にございましたように根本的、抜本的な解決は現在幼稚園から取り組みを始めました教育改革、これがずっとその子供たちが大人になるまでの長い間の社会全体の取り組みに係るものというふうに思いますし、息の長い世直しといいましょうか、そういったものの中で本当に人間性が開花できるような社会が実現できなければ根絶できないのではないかというお話も、私もそのとおりじゃないかというふうに思っております。これまで、いわゆる非行防止ということの
学校からさらに地域へ広げた
対応策の一つとして取り組んでまいりました地域ぐるみ協議会でございますが、これは今も始まったときと同じような形で活動が行われております。さらには、民生サイドでの児童専門の児童
委員も新たに制度化されましたし、ますます必要性といいましょうか、活動の必要性──これはお話がありましたように、掘り下げて広げていくという、この必要性があろうと思います。私どもも先ほ
ども申しました今後の
対応の中で、市教委の
指導体制の強化の中で、やはり改めて地域ぐるみの生徒
指導の重要性ということに立ち返りまして、かつては非行防止に保護者等への家庭の役割を認識していただくためのパンフレット等も随分出したんですけれ
ども、今改めてこういうものを中学、高校の1年生の入学式なんかで保護者に中・高校生の特色といいましょうか、そういう成育のプロセスでの特色なんかもより理解していただくような、協力いただけるような生徒
指導の、かつて取り組んだことのよかった点をもう一回振り返って、そして一つ一つ改めてやっていこうじゃないかというようなことも今検討いたしております。そういったことで、お話がございました地域、関係の町内会、あらゆる機関との連携をますます強化していく必要があるというふうに考えております。
71:
◯佐竹久美子委員 最後ですけれ
ども、
いじめをする側の子たちの心理状況というんですか、そういうのはどのようにお考えになっているのか、ちょっとお聞きしたいことと、お願いなんですが、まず現状をきちんと認識しなければならないということにはかなり力を入れてほしいということと、それからその
対応も絶対形だけのものではなくて、悩んでいる子供1人1人を救ってあげるという強い気持ちを持って取り組んでいってほしいなということをお願いしたいと思います。
72:
◯教育長 いじめをする側と
いじめの被害を受ける者との関係というのは、一言では言えない複雑なものがあるんだろうと思いますけれ
ども、先ほど
指導課長も申しましたように、強い立場の者が弱い立場の者を、言葉でありますとか、態度でありますとか、それから直接的な暴力、さらには金銭の恐喝といったあらゆる犯罪行為と私どもは思いますけれ
ども、こういった手段で追い込んでいくといいましょうか、そういったプロセスでございまして、やはり強い側のおごりといいましょうか、そういったものもあるでしょうし、受ける側でも 大河内君もそういう一面がうかがえて非常に哀れといいましょうか、そういうものが感じられたんですが、グループの中に自分もいたいという、そしてそのグループの中で一緒に中学生活をしたいという、何ともやりきれない面がありますが、甘えていって仲間にしてもらいたいという気持ちも
いじめられる側にあるという、これはいろいろな
事件で私
どもが聞いた中でも感じますし、同じ中学生同士ですので非常にその辺は微妙でございますが、やはり
学校としましては避けて通れない
指導の重要な場面だと思います。見逃さないという先ほどの話がございましたけれ
ども、許してはいけない事項だというふうに考えております。
73:
◯福島一恵委員 私からはまず基本的な数字について、もしお手持ちでなければおおよそでも構いませんし、後ほどでも構いませんけれ
ども、まず昨年度の
仙台市の
教育委員会の方に御
報告のあったいわゆる
いじめの件数をお示しください。
74:
◯指導課長 平成5年度の
報告があった
いじめの件数は122件でございます。
75:
◯福島一恵委員 前に御
報告があったかと思うんですけれ
ども、不登校の問題についてもこの
委員会に
報告があったと思います。その不登校の中で
いじめが原因として不登校になった数字、あるいは割合も、細かい数字は今、課長がお持ちでなければ課長の大体の割合でも構いませんけれ
ども、
いじめが原因で不登校になっている実例がどのくらいあるのか、どういうふうに把握しているのかをお示しください。
76:
◯指導課長 今、資料がないんでございますが、
いじめによる登校拒否──登校拒否はいろんな要因によって起こってくるわけですが、私の感想といたしまして
いじめが関係しているものが少しずつふえてきているのかなというような感想を持っております。
77:
◯福島一恵委員 昨年度は122件の
報告があるということだったんですが、これは小・中
学校含めての件数だと思うんですが、小・中
学校合わせますと大体
仙台市は公立で180校ございますので、1校で一つもない
学校があるというようなことになるんですけれ
ども、先ほど佐竹
委員からも質問の中でありましたが、実際に現場であっても、あるいは教室の中であっても、それを教師が把握していない、あるいは教師は把握していても
学校長が把握していない、あるいは
学校長が把握していても市教委が把握していないというようなことを考えれば、非常に根深くすそ野が広がっているのではないのかなというふうに私自身は感じております。それで先ほど来からいろいろ教育長の御答弁も伺ってきたんですけれども、私自身としてはいろいろ今の社会の中のひずみが子供たちに反映されて、そうしたこと一つ一つが原因となってこうした問題が起きているというふうに思うんですけれ
ども、中でも具体的に受験競争の中で、競争原理の中でどんどん子供たちが自分より力の弱い者、あるいは
いじめやすい子の方にストレスのはけ口を向けていくというような問題もあるかと思います。そういう受験競争の問題を根本的に解決していかないと、こういう問題もやはり解消していかないのではないのかなというふうに思いますけれ
ども、その点についてはいかがお考えでしょうか、所見を伺いたいと思います。
78:
◯教育長 やはり、
いじめと社会的な背景という観点になろうかと思いますけれども、先ほどもお話が出ましたように、戦後50年の歴史の中での教育の果たした役割というのは、一応民主化を旗印とした戦後の教育改革が一定の成果を上げたことは確かだと思いますけれ
ども、その中で反面画一的な教育ということで言われておりますように知識偏重でありますとか、それから記憶力に頼るような形が出てきた、一つは学歴獲得のための競争、おっしゃいましたような受験に追い立てられた教育が偏差値の偏重でありますとか、そういった知識偏重に陥ったことで、むしろ画一的になって個人の個性とか能力とか適性とかを見出していく点がおろそかになっていったというようなことで、戦後教育の一つの到達点ということは否めない面があろうと、その中から教育が時代や社会の変化に十分に
対応できるようにしていくというために、新たな第3の教育制度を打ち立てようと、21世紀に向かって打ち立てようということで、新たに教育改革が進められているというふうに認識をしているわけでございます。
79:
◯福島一恵委員 教育長は新たな第3の改革ということで、新しい学習
指導要領のことですとか、それから学力のこととかも念頭にあってのお答えだと思うんですけれ
ども、私としてはむしろ
文部省の対策、
対応が現状を逆にもっともっと深刻化させている方向に向かっているのではないかという問題意識を持っております。一つは、教師の役割は非常に重要だということで1人1人に応じた
指導に努める、あるいは教師の
指導力をもっと強めるということで
先生方に対しての期待、あるいはこういう問題についても教師の役割が重要だということからいろいろ
指導の強化ということが打ち出されておりますけれども、一般的な言い方で申しわけないんですけれ
ども、今、教師の間では非常に多忙化ということが問題にされておりまして、1人1人の子供たちを十分見てやるゆとりがない、職員室でも隣の先生と話す時間もないほど非常にさまざまな事務に追われたりしていて、十分な
教材研究の時間もなければ子供とゆっくり話を聞いてやる時間もないというような状況に置かれていて、それから在職死亡というような形も現場では非常に多くなって、過労死する教師も宮城県内にも出ているという状況もございます。やはり、そういう今の学習
指導要領もそうなんですけれども、教える中身がいっぱいふえているにもかかわらず、来年の春からは月2回休みをとっていくという、週5日制の月2回試行というのも打ち出されておりますけれ
ども、どうもその辺の教師のゆとりを保証していくこと、あわせて子供たちに教師の目がもっともっと行き届くことを保証していくことにもつながっていくと思います。また、子供たちにしても今の、つまり週5日制の導入が予想されていない段階での学習
指導要領がずっと使われている中で、非常に子供たちの中もゆとりがなくなり、詰め込み教育が激しくなってきている現状があると思っているんですけれども、その辺のところにもメスを入れていかなければ、こういう問題は解決しないというふうに思うんですけれ
ども、この点についてはいかがでしょうか。
80:
◯教育長 確かに、
学校現場では週5日制への移行のプロセスでのお話が伝えられております。しかしながら、先ほど来申し上げておりますように、例えば進路
指導の問題一つとりましても、従来の偏差値に依存したような業者テストをベースにした進路
指導から入りたい
学校に本当に自分の生き方に沿った進路を選べるような
指導に置きかえて、さらに上級
学校への進学もそういう路線の中から切り開いていくと、これは非常に言うことは簡単ですけれ
ども大変難しいことでございまして、現場でも非常に苦労が多いというふうなことだと思います。どこかでこの輪廻といいますか、悪循環といいますか、こういったものを断ち切って、そして多少の混乱はあってもそこのところはくぐり抜けていかなければいけないんだろうというような感じがしております。したがいまして、そこの中での、例えば週5日制実施における
教材の精選でありますとか、時間の整理の問題、これも
学校長を中心として目的を誤らない方向を選んでいく過渡期ではなかろうかというふうにも思います。教育過熱といった先ほどの受験戦争の話もございましたが、そういった一般的な戦後の教育、
学校に過度の期待をして、そして学歴社会に
学校を踏み台にして進めていったという、この一連の中で教師が多忙化していることも事実でございますし、この問題はやはりあわせて解決をしていかなければならない、その過労の問題でありますとか、子供たちが忙しいということだけで大きな教育改革の目的を見失わないようにしなければならないという観点から、
学校とも十分に話し合っていきたいというふうに考えたわけでございます。
81:
◯福島一恵委員 きょうは、私余り準備がございませんのでここまでぐらいにしたいと思うんですけれ
ども、現場での教師の声や子供たちの声も多く私のところには入ってきている部分もありますので、そういったことも踏まえながらやはりこの問題は教師だけではなく父母、あるいは地域の1人1人の市民がもっと深く考えていかなければいけない問題だと思いますので、引き続きいろいろ取り上げてまいりたいと思います。最後に、この通知の中に別紙で具体的な
対応をあわせて出しますということを先ほど課長からもありましたけれ
ども、その具体的に
学校に配付しているような別紙も
委員各位も含めて、ぜひ提出していただきたいと思うんですけれ
ども、その点についてはいかがでしょうか。
82:
◯教育長 先ほど
指導課長が申し上げましたように、従来断片的にといいましょうか、
文部省から折りを見てその都度その都度全国に配付されました生徒
指導の資料を今回集大成いたしまして一冊にしたということでございまして、こと新しいものではないんですけれ
ども、改めてトータルに見ていただきたいということでつくったものでございますが、配付をさせていただきたいと思います。
83:
◯委員長 全員の分はあるんですか……。それではよろしくお願いします。
〔資料配付〕
84: ◯鈴木康義
委員 私も若干準備はしてきたんですけれ
ども、こういう資料がきょう出るということはちょっとわからなかったんでありますが、最初にこういう資料を発した場合には議会の方にも直ちに配付して、
教育委員会がこういう行動を起こしているんだということが事前にわかるように
委員に周知するということも必要じゃないかと思うんですけれ
ども、その点からまず……。きょう
委員会があるからきょう出せばいいんだというもんじゃなくて、こういうものはやっぱりきちっと事前にこういうことで出しましたと言って──
委員長には持っていったのかどうかわかりませんけれ
ども、
委員には配るべきだと思うんですけれ
ども、それはいかがですか。まずその辺から伺います。
85:
◯教育長 私ども、今議会で先ほ
ども申し上げましたように
代表質問もいただいたわけでございますが、連日といってはちょっと大げさでございますが、この愛知県の
事件を契機にいたしまして
教育委員会の
指導体制を改めて点検をしたわけでございますが、その中でこの機会をとらえて
学校とこの
事件を教訓にして取り組まなくちゃいけないんじゃないかという問題意識から急ぎ準備をさせておりました。昨12日の夕方になりまして、後から差し上げましたこの手引といいましょうか、こういったものも含めてようやく形を整えることができまして、昨日通知を発したという状況でございます。たまたまきょう
委員会でございましたけれ
ども、通常でございましても鈴木
委員から御指摘がございましたように、議会にも早速御
報告をすべきものというふうに考えております。
86: ◯鈴木康義
委員 いいことは早目にということで、きのう夕方にでき上がったからだめだったと、こういう意味ですね。
私は何も議会が当局を
いじめるということで、
いじめ問題は
いじめではないかということでわきで言う人がいるもんですから、私は決してそういうことではなくて、こういう問題は議会も当局もなくて──教育長一人をつるし上げるという考え方じゃなくて、やっぱり
市民教育委員会挙げて、この問題は当局も議会も含めて考えていくということでいろいろ問題提起をしながらまとめていくということで、そういう立場でお聞きするのでありますから、最初から
いじめだとか、そういう感覚じゃなくて、大きい気持ちで若干聞いてまいりますのでお答えいただきたいと思います。
まず最初に、この文書はどなたが起案されたかということですけれ
ども、これはどなたですか。
87:
◯指導課長 指導課生徒
指導班の主任
指導主事でございます。
88: ◯鈴木康義
委員 きょう今見て感じただけのことで申し上げるんですけれ
ども、まず第1に生徒の
いじめ防止についてということですけれ
ども、その生徒
指導班のグループの皆さん方は生徒の
いじめということがなくなるという考え方でいるのか、なくすためにそれをとめるということなのか、その辺はいかがですか。それと、前文に書いてあることですけれ
ども、「
事件の解明が進むにつれて
児童生徒を取り巻く
学校、社会、家庭の
対応のあり方が厳しく問われるとの認識を深くしております」とこう書いてありますけれ
ども、これは
教育委員会が発する文書なんですけれ
ども、確かに今までもいろいろお話がありましたとおり、
学校を含めて社会、家庭も全体に問題があるということは私もそう思っているんです。私は少なくてもこのような内容のものについては
学校に責任があるんだということで、
教育委員会に責任があるんだという立場でこれを論じていかなければいけないのではないかと。そういうことで、
学校は
学校の分野で責任を持って、社会も家庭もあるでしょう、それは。お母さんたちからいえば
学校が悪いと言うし、
学校からいうと家庭が悪いと言うし、社会が悪いと言うし。それをやっていたんではいつまでも解決しないと思うんです。少なくても、こういう文書については
学校に責任があるんだと決めてかからなければだめですよ、これは。それを私はただ一般的に論ずるものではないと思うんです。その点少し声が大きくなりましたけれども、強調したがために声を大きくしたんで大変申しわけないんですけれ
ども。そういうことで、私はまず基本的に
学校に問題があるんだと、
教育委員会として何とかしようと、みんなで力をあわせてこの問題を契機にしてこういう問題を起こさないように頑張りましょうということで発することによって、そういう姿勢をまずきちっと正すことによって社会も家庭も正していくという強い強い、氏家
指導課長の決意がなければいけないんではないかと。
指導班の方にお任せすることも結構でございますけれども、そういう立場で私は最初取り組んでいかなきゃなんないと、きょうから。そういうことに私はすべきではないかと思うんですけれ
ども、その点いかがですか。教育長、どうですか、
指導課長でもいいですけれ
ども。教育部長ですか、それとも次長ですか、これは
指導部の責任者からやっぱり聞いておかなければならないですね。
89:
◯教育長 お話ございましたように、
いじめが
学校を舞台に展開されているという点は重く受けとめなければいけないと。第一義的に
学校が全責任を持って
対応すべきことであるというふうに認識をいたしております。
90:
◯委員長 もう1点あるんですが……、最初の質問。なくすかどうか、なくなると思っているかということについてはどうですか。
91:
◯指導課長 いじめでございますが、子供たちが集団生活をしているので、やはりいろんな考えの子供たちがいますので、
いじめ問題は起こってくると思います。それで何をしなければいけないかということですが、そういう問題を早く察知すると。そうして、大きくならないうちにそれを食いとめるということが大切だというふうに考えております。
92: ◯鈴木康義
委員 その考え方でいかないと、これは
いじめをすべて
学校の生徒社会からなくしていくということは全然不可能なことですから、
いじめが今言われているような問題に発展しないようにしていくということが大事だと。だから、防止するというその表現はきょうは
学校に言っているわけではないから、
教育委員会に言っているわけだから、
学校にそのとおり言っていいということではないんですけれ
ども、考え方として
教育委員会の考え方を求めているわけですけれども、いずれにしてもそういう立場でやるべきだし、やはり先ほど言ったように社会、家庭、それからすべてあるんだけれ
ども、その中で
学校がどれだけ自分の責任にして対処するかによって度合いが違うということで申し上げているんですよ。そうして社会も家庭も変えていくんだと、こういう考え方に立っていけばそれは社会の力が8あって
学校が2だとしても、そういう気持ちでやっていけば逆の現象になっていくんではないかと。
学校の成果が、社会に逆に8割徹底されていくということになるということを期待するから申し上げているんですよ。私も議会でかつて、61年の3月の議会で
いじめ問題で取り上げた内容をちょっと思い出してコピーしてきたんだけれど、私の考え方はこういうことなんですね。その当時は、小・中
学校における
いじめが特に取り上げられ問題になっていたわけであります。「果たして
いじめとは小
学校や中
学校にのみあるのかと考えてみる必要があります。すなわち、
いじめということに対する認識をはっきりさせるべきと思います。人間生活を含め感情のある動物の世界にあっては
いじめ行為の絶滅は不可能と言わざるを得ません。子供の世界から大人の社会、家庭でも兄弟、親戚、職場を問わず、大なり小なり
いじめ行為は絶えることがないのが現実であります。子供たちに
いじめをなくせと言う前に、子供がなぜ
いじめを起こすのかということを考えてみる必要があるのではないでしょうか。何せ
学校にあっては
先生方が校長先生を初め これは私が10年前に書いた話ですからね。先生が生徒に
いじめられるといった逆現象の時代であり、先に述べた観点から
いじめの実態にメスを入れるとすれば、すべての子供たちが
いじめられており、すべての子供たちが
いじめているという最悪の状態に立って対策を立てるべきであります。一方、物は考えようと言いますが、
いじめられて強くなるという見方もあり、
いじめ行為という子供の感情をとらえて
学校教育に生かすという手法もあるのではないか」と、私はそんな感じのことをちょっと申し上げた経過があるわけですけれども、いずれにしてもそういう観点からいろいろ今回の大河内君の話を総合して、私もテレビを見るなと言われたって、テレビをつけるとこの話しか出てこないから自然に耳に入ってきたわけですけれども、そのことでいろいろあったけれ
ども、たった一つ思ったことは、心に残った話として、お母さんの話、お母さんのインタビューの中でこういうことを言っていたんですね。「私の時代はそういうことはなかったので知らなかった。だから手の打ちようもなかったんだ」と。察知することもできなかったし、手の打ちようがなかったんだと。それともう一つは、担任の先生が教育大の教授に
いじめについて相談に行ったという、二つが特に心に残ったわけであります。
学校側のそういう体制、今もちょっとお話が出てましたけれ
ども、やっぱり最近先生になった方の……、ここ最近ずっと10年か20年ぐらいの
先生方になった状態を考えると、やっぱり受験勉強受験勉強で優秀な大学に行って、そして卒業して直ぐに先生になったわけでしょう。だから、確かに自分の子供時代のイメージをそのままにして
学校教育に携わっていると思うんですよ。そういう感覚で今の子供たちを
指導教育しているんではないかと、そういう観点からいえば、さっきのお母さんのインタビューではないけれども、自分の時代にはなかったんだからそういうことはあり得ないんだと、そういう先入観で今現在子供たちを見ているんではないかと、そして見ているんだけれども、確かによく見る時間もないし、1人1人40人なりの生徒さんを1人1人目を配ってどうなっているかという余裕がないのも事実だと思いますけれ
ども、基本的にはそういう
いじめとか、そういう問題の一般的な経験なり、認識が少ないままに先生の立場で教鞭をとっているという部分もあるんではないかと、こういう見方もされるわけでありますけれども、そういう点に対して、ここにずっと大変すばらしいことが書いてあるわけですけれども、そういうことな
ども基本的な、
学校教師としての立場、校長先生を中心にして教頭先生がおり
学校の職員が何人かいらっしゃるわけですけれ
ども、
学校社会そのものの、職員室社会というんですか、これはだれも踏み込めないわけで、よその人が行って上がり込むわけにはいかないからだれもわからないんですけれども、そういう中でのそういう社会自体が現実の社会に合ったような社会になっているのかどうかということもいろいろ心配している部分もあるんですけれ
ども、そういうようなところもきちっと見ていった上で教員の皆さん方とよく
教育委員会が、そういう子供たちの心を見抜いたり、あるいは家庭の状態を察知したりというようなそういう
指導訓練というんですか、研修というんですか、そういうことなどもきちっとやっておくことが必要ではないかと、こう思っておりますけれ
ども、その点に対してどういうお考えでしょうか。
93:
◯教育長 研修に係るお話というふうなことに受けとめておりますが、阿部次長から御答弁申し上げます。
94: ◯阿部
教育局次長 お答えいたします。
学校現場における研修体制の問題についてでございますが、第1は教育センターにおける研修といたしまして、初任者を初め管理職、中堅の教職員等々に関しまして、大きくは生徒
指導を含む研修の中で
いじめ等についての対策の研修を行っておるということでございます。
第2は、今
委員から御指摘のとおり校内における研修体制の充実、今回の通知でも流しましたが、その校内体制の充実が何よりも重視されなければならないというふうに思っておりますが、その中で特に私
どもといたしましては先ほどの教育長が答弁いたしましたパンフレット等の作成というお話がございましたが、それに加えまして研修センターの研修事業の見直し、それから
指導課関係の会議、教職員課関係の会議、あらゆる
教育委員会主催の会議の場で現在の教育課題についての
問題点、現状と課題についてお話し申し上げ、各
学校の協力と体制の見直しを図ってもらうという場の設定、それから先ほど教育長の方からもお話がありました町内会等の話がございましたけれ
ども、関係機関の中に校長が出席するような場合、やはり自分の
学校の教育の現状と課題について率直にお話を申し上げ、地域の方々から協力をいただくということも今後進めていくべき施策の中にあるのではないかというふうに思いまして、教育センターの研修だけではなくて日常的な中で研修の実を上げていくということが必要だと思いますし、同時にいろんな事故があった場合に
学校長が事後
報告等を
教育委員会の方に持ってまいりますので、その折りに
指導課、あるいは教職員課の担当が事故
報告をもとに
学校の
指導の体制がどうだったのか、
対応の仕方に問題はなかったのか、逐一
報告をチェックする中で校長との連携を深めていくということも日常的な活動として行っております。以上でございます。
95: ◯鈴木康義
委員 そういうことでやってらっしゃるのでしょうけれ
ども、そういうような物の見方、定め方の問題だと思うんですよ。考えられるいろんな施策は
教育委員会でも出していると思うんです。ちょっとした物の考え方によって、そういう内容が180度変わる場合もあるんですよ。ですから、現場をよく認識した上でやっていかないとだめだという意味で言っているわけですけれども、こういう通達の出し方も結構ですけれ
ども、逆な言い方をすれば、
学校の中でいろいろこういう問題を職員会議等で御検討いただいて、ああいう問題がなくなるにはどうすればいいかという
学校の思いをぜひ
教育委員会に上げてくださいと、我々はそれをいろいろ見させていただいて今後の対策に役立てていきますというやり方の方がもっともっと効果があるんじゃないかと思うんですよ。それを、ただこういう問題が起きたらこういうふうにしろ、ああいうふうにしろということで、
指導課長名で
学校に出せばそれで済むという問題じゃないと思うの、私は。それよりも、ぜひこういう問題が起きて新聞報道等で世間が、全国的なニュースなんですから、いろんな声もあるけれ
どもこういう問題をなくすためにはこうした方がいいんではないかという
先生方の意見もあるでしょうから、ぜひそれを職員会議等でまとめて
教育委員会の方に出していただけませんかと、こういうやり方をやるべきだと思うんですけれども、これもタイミングを見てやった方がいいかなと思うんですけれども、その辺に対するお考えをお聞きしたいと思うんですけれ
ども。
もう一つは、教室内、あるいは
学校生活の中における実態を想像して、先ほど私が言ったように、
いじめというのは基本的にはなくならないのだから、動物の社会でも、それをいかに教育に生かしていくかという観点でさっき
いじめられて強くなるという手法の実際での取り組み方についても、考え方ですけれども、先生が、例えばどうなんですか、私たちもそうでしたけれ
ども、黒板にこれはこうなんだこうなんだと書いて、これで40分たって終わりでさようならといくんでしょうね。1+1は2だと、以上終わりといっていくんですかね。何かこう、5分か10分ぐらいいろんな話もするんじゃないですかね。そういうときに、雑談なり何なりとかはないんですか、今の
学校では。先生が生徒といろいろと授業を通して1日おつき合いをするわけだから、小
学校はね。中
学校はいろいろ
先生方が変わるわけですけれ
ども。そういう中で、自分の人生経験なり体験なりを織り込んで、例えば
いじめの問題をとってみても、
いじめるのも悪いけれ
どもいじめられるのも悪いとか、
いじめるとどうなるかとか、余り
いじめ過ぎたらどうなるとか、けんかしたときはどの程度やればいいのかとか、ある程度加減してけんかしなければいけないんだとか、そういうことな
どもちょこちょこと言う機会はないんですかね。そうやっておれも
いじめられたけれ
どもこうやって頑張ってきたんだとか、おれも
いじめたけれ
ども相手のことを考えてこの程度にしたんだとか、そういう余裕はないんですか。例えば、そういう形で生徒と先生のコミュニケーションをとっていくと、そういうことで少しくらい
いじめられたって頑張るんだぞとかね、みんなの前でやっていって、40人の生徒をきちっと強い精神を持った、少々のことではくじけない人間にしていこうという
先生方の努力はあっていいんじゃないかと、そういうようなことについても、それはそう私は教えられたから。私は素人として、教員でも何でもないんだけれ
ども、そういうようなことなんかもきちっときめ細かにやっていっているのか、やってないのか、いくべきなのか、その辺どうでしょうか。
96:
◯教育長 2点、お話をいただいたと思います。前段の点につきましては、先ほど冒頭の総括で
指導課長の説明に入ります前に申し上げたわけでございますが、今回の課長通知の一つの特色というものを、今回の
事件を教訓にした校内検証の実施というところに置いているということを申し上げたんですけれ
ども、今回の愛知県の
事件の特異性の一つは、やはりみずから命を絶ちました彼自身が詳細な記録を残していたこと、それから
文部省の
緊急会議でもそうでしたけれ
ども、あらゆる方々がその
事件の経過について逐一経過を明らかにしようとした痕跡といいましょうか、そういったものが記録されていること、こんなことから今回の
事件はまたとないというと大変亡くなった子供には気の毒なんですけれども、またとない教訓と私
どもは受けとめざるを得ないわけでございまして、その点でこの3の四つの項目を逐一みずからの
学校運営に照らして、振り返ってみるということが非常に今回与えられたいい機会だというふうに考えているわけでございまして、先ほど、佐竹
委員からもこの通達についての
教育委員会の集約はどうなんだというお話と関連がございますけれ
ども、やはり鈴木
委員からお話ございましたように、この3についての
学校からのいろいろな問題提起、逆の
教育委員会への提言等もあろうということでございまして、早期に集約に努めたいというふうに考えております。
2点目につきましては、阿部次長から実際の経験からのお話をしていただきたいと思います。
97: ◯阿部
教育局次長 あとの2点についてでございますが、そのうちの1点目、
教育委員会からの通知だけではなくて、生徒
指導主事の担当者の会議等々、いろんな会議を開いてございますが、その場においてそれぞれの
学校の抱える課題、問題、
対応策などについて率直に情報交換をしておりまして、その中から
教育委員会の方で吸い上げ、さらに対策として講ずべきことは対策として講じて、さらに
指導をお願いするということでやってまいっておりますが、さらに御意見の趣旨を踏まえまして対策の強化に努めたいというふうに思っております。
もう1点は、授業時間における教師と子供のコミュニケーションの問題でございますが、当然45分という授業時間の中で、小
学校1年生と6年生は違いますので、興味関心を引く場をそれぞれ幾つか用意いたしまして、
委員の御指摘のように自分の子供時代の話題を取り上げてみたり、遊びを取り上げてみたりしながら子供たちの興味関心を引く中で学習を展開していくわけでございますが、当然各担任の授業時間の中ではそれぞれの話題を取り上げながらその時間の教科学習の目標達成のために努めているというふうに思いますが、学級担任の一番大事にしているのはやはり授業時間だというふうに思います。年間千数時間の授業時間がありますが、その時間こそが担任と子供たちのまさに向かい合って授業ができる、活用できる時間でございまして、その時間の中でお互いに答えを発表し合う中で、子供同士のコミュニケーション、友達のよさの発見、それから今までわからなかったことをさらに知り得る喜びということを交流しながら人間関係を深めていく、そして強い人間形成につながる場面が授業の中でも十分に得られるものではないかというふうに思います。授業時間は年間時数の8割から9割を占める時間でございまして、やはり
委員がおっしゃるように大事にしていきたいものだというふうに考えております。
98: ◯鈴木康義
委員 私が言っていることはそういうことではなくて、基本的には社会の変革も家庭の変革も
学校から起こしていくという基本的な考え方で、それぐらいの意気込みで
先生方が頑張っていく時代だと思いますよ。だから、何でもお母さんたちから言われるとすぐに殻に閉じこもったり、何したりするんではなくて、社会と家庭に対して堂々と立ち向かっていけるような体制をつくっていかなければならないと思うんです。自分たちはこの子供たちを本当に将来の人材としてきちっと教育
指導していくんだという自信にあふれた
学校教育のあり方を期待して申し上げているんです。確かに
学校の45分の授業の中でできたとか、できないとかということばっかりやっているとどういうことが起きてくるかというと、あなたは当たった、頭がよい、あなたは当たらない、頭が悪いと、極端にはそういうふうになるわけですよ。
学校の先生だから大学を出て頭がいいんだから、自分より悪い子供を見るとやっぱり気分的におれの子供のときよりできが悪いとかという感覚で扱う傾向になるんじゃないかと思うんですよ、人間として。担任としてはそういう気持ちじゃないんだといったって、できたできないということばっかりが授業ではないと思うのね。教育ですから大半はそういうことでいいと思いますけれ
ども、さっき言ったように先生が子供たちの未来に向かって希望が持てるような1日1回ぐらい、そういうことで一言二言でいいわけで、何も10分も20分もしゃべれというんじゃないんだから。そういうことを常に心がけて、きょうは何を子供たちに教えていくかということで、
いじめがなくなるように、あるいは世の中のためになるような人間になるためにこういうことを言っていこうということで心がけていくような先生でなければいけないと思いますよ。それを45分間まぶって、1カ月たてばいいんだということではないんです。1年間この子供たちを見ればそれで終わりだというんじゃなくて、自分が担任した子供が本当に将来立派になってほしいという願いを込めて教壇に立つというような先生が100%になっていかなければならないと思うんですけれども、そういう意味での研修などもきちっとやっていただければいいんじゃないかなと思います。何事もそうですけれ
ども、こういうことが起きるとこういうことをやるというのではなくて、
いじめというのは100%あるものであって、なくなることはないんだから、常にそういうことを時期をとらえて、機会をとらえてみんなで協力してやっていくんだというような姿勢を、何か
指導部だけ
いじめ問題をやっているというんじゃなくて
教育委員会全体の問題として取り上げていくということで、しかも
教育委員会だけやってんじゃなくて、
市民局と
消防局は関係ないんだというんじゃなくて、みんなで協力して庁内挙げてやっていくんだというようなことで、そういうことは市長にも申し上げたいと思いますけれども、そういうような考え方で今後取り組んでいただきたいと思いますけれ
ども、最後に教育長の御決意のほどだけきょうは伺っておきます。
99:
◯教育長 鈴木
委員から、冒頭の御
質疑の中でこの課長名の通達の中の
学校、社会、家庭の問題認識でございますが、私
どもは決して
学校だけじゃなくて社会も家庭も責任があるんだよという意味で使ったのではなくて、今お話の中にございましたように
学校は
学校、社会は社会、家庭は家庭の本来の教育力があるということで、
学校におきます問題については
学校が率先して、中心になって
対応する必要があるということは十分に認識を持っておりますので、そういった視点でそれぞれが力を出していくという点につきましてお励ましもいただきましたし、さらには全庁的な
対応につきましても御指摘もいただきました。私
どもは
教育委員会の本来の機能を十分に果たすべく、今後とも努力してまいりたいと考えております。よろしくお願いを申し上げます。
100: ◯橋本亮
委員 いろいろ今までの議論をお聞きしておったんですけれ
ども、
教育委員会の方から文書が出されまして、これを見まして現場の
先生方が非行であるとか、不登校の問題であるとか、また
いじめの問題であるとか、そういう問題を取り上げていろいろ論議をされるというふうに思うんでございます。私はこういうふうに考えるんですが、やはり一つは
学校の
先生方が非常に多忙化していると、先ほど福島
委員もおっしゃいましたが、これは本当にそのとおりだと思うんでございます。結局、子供たち1人1人に対して愛情を込めた教育ができないと、現状では。そういう意味におきましては、私たちは35人学級、あるいはさらに生徒の数を少なくしてヨーロッパ並みの30人学級、こういうものを早急につくってほしいということを政府の方に要望しているわけでございますが、なかなか実現ができないと。
先生方が非常に多忙であるということが、私はやはり一つの大きな原因ではないだろうかというふうに思うんです。それから第2番目は、きょうも河北新聞の論説に出ておったんでございますけれ
ども、日本のお父さん方は子供と接触する時間が非常に少ないと、国際的に見ましても一番少ないという状況になってるんです。お隣の韓国から見ましても少ないんです。わずか3.3時間、これしか子供たちと接触する時間がないんです。ですから、今度子供が亡くなったと、これは結局一人で悩んで死んでいったわけで、これを見ますと本当に日本の将来が見えてくるような感じがするんです。親にも相談ができない、もちろん社会にもできない、そして教師とは断絶といいますか、適当な
指導がされていない、こういうふうに結局そのはざまになって小さい心を悩ませて自殺の道を選んだと、こういう状況になっているんですね。そういうことから考えますと、やはり子供たちが成長するのは家庭、
学校、そして社会、ですから
学校と同じように家庭教育の問題も取り上げてしかるべきではないだろうかと。お父さん方、お母さん方が子供と多くの時間接触して、子供がどういう考え方を持っているのか、どういう行動をしているのか、こういうことをやはり父母もタッチをして、察知をして、もちろん
学校の教員もそれを察知をすると、そして両者がいろいろ話し合いをして子供の成長というものを考えていく、これが理想的なあり方ではないだろうかというふうに思うんです。それが両方とも欠けている、現状の中においては、残念ながら。そういうふうに私は考えざるを得ないんですね。特に、今申しましたように家庭教育は家庭の空洞化、日本の家庭が空洞化してくるんではないかと、子供と親が十分に話し合いができない、接触しない、そういう時間がない。これは単身赴任であるとか、あるいは会社人間、企業人間、こういう社会の状態が日本には多くなっているわけです。これを直さなければ本当にお父さんの時間ができないんですね、家庭における時間が。子供と接触する時間ができない、こういう点はやはり根本的な問題として日本社会全体が考えなくちゃいけない。これは教育者だけではなく、政治家も考えなければいけない、政治家が日本の社会の状況はどういうふうになっているかということを考えて、そして日本の産業構造なり、給与構造なり、いろいろな状況を考えて、もっと日本のお父さんやお母さん方が家庭に入って子供とゆっくり話ができる、そして勉強も見てやる、生活も見てやる、こういうような状況を私はつくっていく必要があるのではないかということを今度の
事件を見まして本当に感じたわけなんです。たまたまこの
いじめの問題に絡みまして日本の親のあり方が非常に子供たちと接触することができないと、親の愛情がないと、親子断絶であるということを言っているわけですから、その点は同じように考えていいのではないだろうかと。そのことが
先生方の責任を転化するということではないんですけれ
ども、やはり親も教師も一緒になって子供たちに愛情を注いでやれるような、そういう
学校体制、
学校の勤務体制、そしてまた社会体制というものをつくる必要があると、私はそういうふうに考えているわけでございますが、教育長のお考えをお聞きをしたいと思います。
101:
◯教育長 今、
学校の力、それから家庭の力というそれぞれが機能しなければ子供の
指導ができないという御指摘はまことにごもっともだというふうに思います。先ほ
ども教員の勤務状況といいましょうか、これは過渡期にある、非常に難しい時期だという認識を申し上げたわけでございますが、さらに新たな試みとしましては
指導方法がいろいろと工夫されておりまして、チームティーチング導入等も、新しい
学校の
対応も、定数の関係も
文部省の方でも配慮がなされつつあるようでございますし、
指導方法の面でも今後期待できるんじゃないかということが1点でございますし、それから家庭の教育力につきましては確かに御指摘のように気がついたら地域と縁もゆかりもない人間になってしまっていてボランティアの仕方もわからないということが、現在の主として男性の熟年者の悩みだということもいわれているくらいでございまして、やはり地域や家庭とのつながりを持った社会人、企業人であるべきであるという、これは戦後の日本の経済繁栄の一面の裏の面であろうと思いますけれども、こういった点もやはり父親像ということが言われてかなりなりますけれども、父と母の理想的な家族形成の中での家族本来の教育力が戻るという点も御指摘のとおりだと思います。そういう中で、先ほ
ども鈴木
委員からお話がございましたように、
学校は
学校の責任を十分に果たすことによって初めて家庭や社会の教育力ともまともなリンケージが保てるんだということを肝に銘じているわけでございまして、御指摘を体しまして進めてまいりたいと考えております。
102: ◯佐藤太二
委員 一つは、どうも
教育委員会の教育とはきれいごとじゃございませよと、現在はむしろどろどろした部面があるんじゃないだろうかと。その辺を教育の基本に据え置かないとすべてきれいごとの論議が多い、しかし戦後50年特に教育は現在もどろどろした部面が多いよと、それをどうすべきかという時期にあるんじゃないだろうかと。その辺の認識をどう思っているのかということと、先ほどお話しになった家庭、社会、そして
学校と、こう言いますけれ
ども、
学校が
発信者になることは必要であり、もちろん当然だと思います。しかし、できもしないことをきれいごとを言ってやりますと、例えばさっきの駅の駐車場の
事件、「今後そういうことがないようにいたします」と、校外のことでないようにいたしますと言ったってできますか。その前の
委員会で自動車で中学生が事故を起こしたときも、「以後一切ないようにいたします」というような答弁があるわけです。これは校外のことで、私は
学校は
発信者になっていろいろやるけれ
ども、「これは家庭の責任ですよ」となぜ言えないんですか。それから「これは何と言ったって
学校の責任です」と、「これは職を賭してもやります」と。それから社会と言いますけれ
ども、課長さんのあれで「家庭も社会も
学校も反省しないといけない」と、社会のどこを反省するんですか。私は有名な西多賀中
学校のときに地域内の町内会長をいたしておりました。そして、
学校、社会、家庭と、私は町内会長として何をやるべきかといろいろといたしました。関係の中
学校、小
学校の校長さん、あるいは警察の少年係、あるいは高校があったから高校の先生、いろいろと講習会があったり、それからお互いにあいさつをしようと、夕方になって電灯がともらないところは町内の役員が行って、どうなんだろうかと行ってみようと、いろんな手を尽くそうと思いましたが、実は社会といっても狭い意味の社会ですが、できませんでした。それは皆、あなた方がその三つが大切だと言ってお互いに責任をなすり合いをしているんですよ。だから、むしろ家庭の責任は家庭ですよとはっきり言いなさい。それから社会人としてこういうことは必要なんですと、しかしさっき鈴木
委員さんが言ったとおり、絶対なくなるということはない、確かにそういうことだと思いますけれ
ども。そういう点で、私はここで家庭の責任はこういうことなんだよと、しかし
学校は、少なくても
学校内、
学校行事、
学校に関係あることは
学校が一切責任を負います。しかし家庭のことまでは負いませんと、それくらいのことはもうそろそろ戦後50年であれば検討していい時期じゃないだろうかと思います。ですから、そういう点で今度の愛知県の
事件、これは重大な問題ですよ。しかし、皆さんお考えのとおり、あらゆるもの、登校拒否であろうが、校内暴力であろうが、
いじめであろうが、減っていませんよ、だんだんふえていくわけです。あなた方がきれいごとばっかり言っておったって、こんなものはなくなるわけがない。その辺をもっと自覚をして、そしてきちっと対策を講ずるべきではないだろうかと、こういう感想を申し上げながら、ひとつその辺の所感を伺いたいと思います。
103:
◯教育長 鈴木
委員からも御指摘がございましたように、
いじめはなくならないという点につきましては、反論の余地はないんだろうと思います。人間はいわゆる知的動物でありまして、人と人とを社会を切り結んでいる中での人間関係が社会の一つの基礎でございましょうから、そういった意味ではなくならないとは思いますが、私どもが問題にしておりますのはその内容といいましょうか、陰湿で、先ほ
ども長期化しているというような社会的な問題性を問題にしているわけでございまして、
学校内での仲間同士のけんかでありますとか、それから
いじめもからかい程度のものであれば、これは逆にどなたかも御指摘がございましたように、これはバイタリティーにつながるんじゃなかろうかと、それは活発な児童活動、ないしは血気盛んな子供らの
学校を舞台にした生き方でもあろうという点で、これはその面ではむしろ福に転じさせるような内容を持っているものというふうに私も思いますけれ
ども、やはり現今のこういう
いじめの現象につきましてはこれはやっぱり問題だと、こういう性質の
いじめはなくさなくちゃいかんという問題意識であると、私は考えているわけでございます。同時に
学校と社会、それから家庭、それぞれの関係でございますが、
学校は
学校で責任を十分に果たすということはもちろんのことでございますが、だからといって、今、佐藤
委員の御指摘は家庭なんだということをなぜ
学校が言わないのかというようなことだと思いますが、これは例えば、金銭を持ち出してくる背景に家庭がどういうふうに金銭管理をしているのかという点について、すぐ思い浮かぶ事例だと思いますけれども、この辺は家庭に頼らざるを得ない面があろうと思います。それから社会におきましても、例えば戦後のいわゆる商業主義といわれた暴力、セックスを売り物にしたようなマスコミでありますとか、それから街頭でのチラシ、それからポスター等、子供らの健全な教育環境を毒するような社会状況というのは現に存在したのだろうというふうにも思います。そういったむしろ抵抗感を育てるという意味でも反面的には必要かもしれませんけれ
ども、これも過度になりますとやはり健全育成の問題となるというようなことで、相互の兼ね合いの中で児童の健全育成が地域で叫ばれてきたんだろうというふうにも思っております。大変、佐藤
委員からは痛烈なといいますか、校外活動についての
学校指導の限界をきちんと認識しろという御指摘につきましては、私
どももそのとおり受けとめまして、きちんとした
学校の
対応に努めたいというふうに考えます。
104: ◯佐藤太二
委員 やめようと思ったんですが、私が言いたかったのは戦後50年もなっているとやっぱり
学校の責任としてはこういうことで、家庭の責任としてはこういうことで、社会からはこういう協力がないといけないと、検討してみる必要があるんじゃないだろうかと、こういうことを実は申し上げたかったわけです。もっと言えば、私バッチをつける前、40年ころ、ある町の教育長と二人でヨーロッパを3週間ばかり旅行しました。スイスとドイツの
学校に行きました。そして、ちょうどあのとき戦後20年、日本の中学でも若干暴力ざたがあったもので日本では
学校で問題になっていますがいかがですかと言ったときに、そこの校長さんは連携は取りますけれ
どもそれは家庭の責任ですと、それは
学校の責任ではございませんとはっきりと言い切りました。我々一緒に行った友達は教育長という名刺を出した上で質問したとき、今はどうなっているかわかりませんが、ヨーロッパの教育が何もすべていいというわけではありませんけれ
ども。所管の
委員になっていつでも聞くのは、「以後、一切そういうことがないようにいたします」と、そういう答弁だけですよ。しかし、決してそういうものではないんだということで検討してみる必要があるんじゃないかということを、その辺の考え方があるのかないのか、ないならないで結構でしょうけれ
ども、その辺を伺いたかったということです。
105:
◯教育長 先ほども申しましたけれ
ども、
学校指導の限界というものはきちっと認識すべきであるという点につきましては御指摘をいただいたとおりでございまして、そのようにきちんと外に向かっては
学校がきちんと申し上げるような
指導も必要だというふうに考えます。
106:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
107:
◯委員長 以上で、
報告事項関係を終了いたしました。
この際、当局から
報告を受けた事項以外で、発言等がありましたらお願いいたします。
108: ◯鴇田豊蔵
委員 この機会にお尋ねをしておきますが、住吉台小
学校がマンモス化しておりますので、その
対応についてお伺いしたいと思います。実はあの
学校は発足当時、1,000名を超えるような予想はしていなかったと思います。ところが、昨年1,000名を超えまして慌ててプレハブをつくったようですが、現在8教室がプレハブ校舎であると、1,000名を超えて来年どうなるのかとお伺いしましたところが、まだふえますので少なくても現在28学級が31学級にふえるということを聞きました。それから、プレハブ校舎を今後どのように続けていくのかという不安もたくさん持っておりますが、ことしの夏は一般教室よりも4度温度が高かったので大変でしたという生徒の話もございました。そういうことを考えますと、来年度以降どのような
対応をなされるのか、この際お伺いしておきたいと思います。さらに私が心配していることは、あの
学校は現在1,000名を超えておりますが、あそこの宅地の分譲状況を見ますと、今後まだまだふえるという予想がされる心配がございます。一体、大規模校というのは1,000超えれば大規模校になると、私は一つの目安だと思いますが、どのくらいまで小
学校というのは、ふえればふえるほど
対応の仕方があると思いますが、可能なのか、これが心配なんです。あそこが全部張りついたとしたならば、恐らくは
学校1校では
対応できなくなってしまうんでないかという心配をしますが、その辺の長期的な見通しもあればお知らせをいただきたいと。そして
対応を健全にうまくやっていかないと本当に大変な地域になりますので、ひとつそれをお願いをしながらお尋ねをするわけでございます。
109: ◯
学校建設課長 お答えいたします。ただいま
委員の方から御指摘がございましたとおり、住吉台小
学校につきましては児童数が増加しておりまして、来年度推計によりますと、ただいまお話がございましたとおり、31ないし32学級を予測しておるところでございます。その
対応策といたしまして、お話がございましたプレハブ教室による
対応ということで今年度、来年度という計画でおりますが、その基本的な対策としては来年度、平成7年度に増築を予定しております。大体内容としましては、現在の普通教室12学級から特別教室の整備、増築をいたしまして基本的な解決をいたしたいと思っております。なお、2点目の長期的な展望の点でございますが、確かに近隣の宅地開発等によりまして、この住吉台小
学校につきましては平成9年から10年度にかけましては40学級に近い学級になるのではないかということで、これがまさに過大規模校と、大規模校になるわけでございます。過大規模校は31学級以上の
学校ということで認識しておりまして、この点につきましてはやはり正常な教育環境とそれを確保する意味では分離新設と、新しい
学校の創設も今後の検討課題になろうかと思っています。以上でございます。
110: ◯鴇田豊蔵
委員 ただいま御説明のとおりでございますが、周辺、あの地域はむしろ減っておる地域でもございます。また新しい今の団地がふえていくという現状ですから、地域の方々は将来の見通しに非常に不安を感じておりますので、ひとつ大変難しい予測とは思いますが、早い機会にこれは1校でも間に合いますよと、それにはこういう対策をしますよということをはっきり明確にする。それから、将来はどうしても2校にならざるを得ないとすれば早目にその
対応をすべきだと思いますので、その点をよろしくお願いを申し上げたいと存じます。以上です。
111:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「
なし」と呼ぶ者あり〕
112:
◯委員長 それでは、閉会中継続
審査事項についてお諮りいたします。「市民生活行政について」を閉会中も継続して
審査することにいたしたいと思いますが、これに御
異議ありませんか。
〔「
異議なし」と呼ぶ者あり〕
113:
◯委員長 御
異議なしと認めます。よってそのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。
以上で
所管事務についてを終了いたしました。
これをもって、
委員会を閉会いたします。...